心の書庫

主に本を通じて書いてゆく 書庫代わり 自分へのヒント

境遇になりきる力 森田正馬


勉強の苦痛や、家庭のうるさいことや、社交のわずらわしさなども、すべて自分の心の置きどころによってそれをリズミカルに調整し、自由自在であることができるのである。それにはまず自分
がその中に没入同化してその境遇になりきることが必要であって、反抗したり回避したりしないこ
とが大切
である。私はそれを、「自然に服従し、境遇に柔順であれ」と言うのである。

 

memo

人は、どうしても、生まれや境遇や社会や歴史のせいにしたくなる。逆に、すべてを自分のせいにする人も、「事実本位」から離れている。

あくまでも、責任があるのは、「自分で作り上げた心理的現実」である。