心の書庫

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人の目を気にするのはむしろ普通だ

神経質な人は、「無理な問題」を抱えている。

よく、悩まない方法や、考えない方法や人目を気にしない方法を教えてくれ、と言う。要は葛藤しないで、楽になりたいというわけだ。

 

むしろ、悩むのが普通の人であり、人目を気にし、葛藤するのが、普通の人だ。だから、神経質な人は、さらに進んで、それを一切なくせ、と言ってくる

そんなことが、そもそも可能だろうか。

人からどう思われるかを気にしても良い、がしかし…

 


結論からしたら、人からどう思われるか気にしてもよいのだ。人目を、まったく気にしないのが不自然だ。逆に、人目を気にするのが自然だ。それに神経質は服従できない。

人目を気にしないでありとらゆることをしたら、むしろ不自然だし、迷惑極まりない。なのに、人目を気にしないで生きたいという。おかしな話だ。人目を気にしないで生きたら全て解決するなら苦労はしない。

 

大切なのは、もうひとつの視点を持つことだ。

それは、他人ではなく、あくまで自分から見て、人目を優先した、そんな自分の人生でよいのか言う視点である。

 


人は、他人の目を気にしなければ、平気でおかしな行為をするに決まっている。

 


だから、人目は大事な部分もある。

 


とは言え、そればかりではおかしなことになる。だから、二つの視点が必要だ。人目を気にする自然な自分と、そればかりを優先しないで、自分の目的本位でやる視点を持つことだ。

 

神経質な人は、目があるから目をなくせ、みたいな考えになっているが明らかに無茶である。

 


人目を気にしすぎるあまりに、自分のやるべき、やりたい意志や気持ちを引っ込めることになるから、視点をたくさん持つことだ。

 


大事なのは、死ぬ前に、こんな自分でよかったか、と振り返って見る「新しい目」である。人目を気にする目ばかりを優先して、それしか持たない。だから、それの目を潰してくれ、という。

 


大切なのは、人目を気にする自分でありながら、自己主張や自分の気持ちや考えをだす目をさらに増やすように目的意識を持つしかない。その「両目」が大事だ。

 

神経質な人は、必要がないのに、なぜか片目だけで生きている上に、さらに、その目をなんとか潰してくれ、と頼むが、たんに、「両目を開ければ良い」のだが、気づかない。

 


人目を一切気にしないような、ならずものも問題だから、バランス良くなってしかるべきだ。

 

人目を気にする目も大切な目だ。

人目を気にしすぎず、やるべきことにもきちんと目を向ける。そのバランスだ。100か0かではない。