心の書庫

主に本を通じて書いてゆく 書庫代わり 自分へのヒント

仕事は本心では嫌々ながらやるもんだ

仕事は体調が悪かったりやる気がないのは基本的に当たり前というか普遍的な感覚だろう。労働は、古来から、苦役である。日本のブラック企業は異質かもしれないから一概には言えないが、食糧を狩るにしろ、昔から人は生きるために命懸けなのが普通だ。

 


嫌々ながらやる、というのが神経症を生きるポイントだ。

 


神経質は、どうにかして神経質を改善ししようと「あがく」。思考の矛盾に陥ってしまう。

 


仕事を、毎日毎日症状なく完璧にやる気全開バリバリでやってる人などいない。

終わらない永遠の幸福生活など誰も生きちゃいない。が、神経症者は、完璧な健康理想を求めている。つまり、健全かつ、心身共に問題なく、人間関係が滞りなくゆくという「理想」に一致させようとあがくが、現実は、我々は、ままならない現実にささやかにアシストするしかない。

 


理想は、むしろ逆である。

コンディションが悪くてもやれるのが理想で、問題がまったくないのにやれるのは、違うそれこそ理想だ。

 


よほどの極端な劣悪環境でなければ、苦しみ自体は当たり前だと、服従し腑に落ちる必要が出てくる。

 


最初は、なかなかできないだろう。

 


よくよく目を凝らして観察してみたら、人は問題だらけ、病気や傷だらけでやってようやく生きている。下手したら死ぬまで病気や障害の人もいる。健全すぎる妄想を抱くのもひとつの病である。病気と友に生きるくらいの観念や覚悟があっても良いとは思う。「なんとかしよう」には、限度がある、ということだ。