心の書庫

主に本を通じて書いてゆく 書庫代わり 自分へのヒント

あんた

あんた

あんたには興味ないから
上辺だけにとらわれたくないんだ
顔は可愛くて フランスの香水の香りがした
俺は哲学が必要だった
女の身体や匂いに
倫理的な理由が必要だった
俺は高尚なんだから
冗談だと思うだろう

意味深笑顔
占有される脳内
夢にまで現れて一通り現れたら
あんたは忘れたように消え去って
魔女や妖精の気まぐれみたいに
ベッドルームに現れて
やっぱり消えた

さっさときえてくれ
世界中の美女たちが
毎晩銃を持ってやってくる
喜ばせろと
女の復讐の時代だから
散々俺たちはレイプしてきたんだ
いまさら言い訳も必要ないから足くらいは舐めたんだ

夏に咲く薔薇のように
冬に枯れるひまわりのように
気まぐれな死神感情の生理
八つ当たりして
浮気して
頭の中はあんただけだ

失恋したんじゃない
失望したんだ
自分に
長い黒髪が好きだから
そこに真理があるから
不快にさせないでくれ
ザコンの夢を見させてくれ

俺のたたかいがわかるか?
孤独の戦争がわかるか?
だれもが戦ってるんだ
カオスでシームレスな戦争で
交尾して感染して
不浄を成して

自我が煩悩なら救われるか
悪夢の中で
分かりきった真理に跪いて
振り返らない
覚悟はあるんだ
悪魔みたいなアンタの植民地時代
俺の言語は奪われた
あんたのための愛憎で
寝ても覚めても飽きない
和平が必要だ

疲れたんだ
太陽の前で二本足で立って
夜は四つんばいになるのが